雪国は雪に対する知識が必要
 雪国といわれる地域では、雪道の自動車の運転は、ごく当たり前の光景ですが、普段雪があまり払い地域では、多少の雪が積もったぐらいで交通網は混乱してしまいます。
 遠い昔、雪国の地方は、冬の間じっと家に困っていなければならず、食べるものにも事欠いていたといいます。
 少し前までも、出稼ぎ労働者の多くは、こうした雪国出身者が多く、演歌の歌詞の中にもこうした話しがよく出てきます。
 雪国地域の方は、雪に慣れていることもあり、雪に対する対策が当たり前のようになされています。
 しかし、雪国以外の地域から訪れた人は、雪に対する免疫力も乏しく、雪道に対する知識がなければ、車の運転などはもってのほかといいます。
地方暮らしで雪国に転勤
 場合によっては、雪国以外の地方から、雪国へと転勤しなければならない方もいらっしゃいます。
 日本の雪国といえば、日本の関東中部地方から、北側に位置する地域が、いわゆる豪雪地帯といわれる地域になります。
 意外な事と思われるかもしれませんが、日本の国土の約51%以上がこうした豪雪地帯にあたります。
 降雪量も、世界最深の積雪が記録されているほど、日本は世界有数の雪国なんです。
 こうした地域に転勤される場合、まず最初に車の運転技術を学ばなければなりません。
 また、雪に対応するため、どのような車の装備が必要なのか、そしてどのような対策が必要なのかを理解する必要があります。
凍結した道路で起きやすい事故
 雪国での冬場の道路では、雪に慣れている地元の方でも、事故が頻発してしまいます。
 ある程度、雪が降っていればスノータイヤで対応できますが、一番恐ろしいのが凍結した路面による交通事故です。
 特に注意してほしいのは、以下の箇所や現象です。
 ・橋の上やトンネルの出入り口
 ・道路の勾配やカーブ
 ・交通量の多い道路では徐々に凍っていく
 ・アイスバーンやブラックアイスバーン
 こうした場所では、スリップ事故や玉突き事故などが起こりやすく、場合によっては重大事故を招いてしまうこともあります。
 気をつけておきたいのは、雪国ならではのアイスバーンやブラックアイスバーンです。
 ブラックアイスバーンは、果た目では普通の道路のように見えるので、特に気をつけておかなければなりません。
雪国で車を走らせる際の対策
 雪道で多いトラブルは、以下の通りです。
 ・第1位:バッテリー上がり
 ・第2位:凍結によるスリップとガラスの凍結
 ・第3位:積雪によるスタックや脱輪
 凍結や積雪によるトラブルは、運転者であればあらかた想像がつくものですが、1位のバッテリー上がりは、意外に思われる方も多いのではないでしょうか。
 バッテリーの場合、チェックの仕方も、あまり理解していない方が多いのが原因のようです。
 そのまま放置していることが多いため、こうしたトラブルに見舞われることが多いと言えます。
 雪国で車を走らせる際の対策としては、降雪が少ない場合はスノータイヤ、そして降雪が多い場合はチェーンを取り付けるようにします。
 また冬が来る前に、バッテリーのチェックはしっかりと行っておきたいものです。
