軽自動車は経済的でコンパクトということで多くの人に支持されています。
実際、地方では軽自動車が普段の足として利用されており、軽自動車がなくなると非常に困るという声もあるほどです。
どのくらい地方では軽自動車が利用されているのか紹介します。
軽自動車が地方で多い理由とは
軽自動車の比率については東京・神奈川・大阪などの大都市を抱える地域ほど軽自動車の所有率が低く、その他の地方は所有率が高まっています。
なかでも九州と四国に集中しており、ほとんどが50%を超える結果になっています。
公共交通機関が利用しにくい地域ほど移動手段として欠かせないものとなっているといえるでしょう。
地方は道が狭い所が多い
海沿いの狭く曲がりくねった道の多い四国では一般道が狭いところが多く、日常の足として活用されています。
日本の道路の約84%は、道幅平均3.8mの市町村道です。
車幅1.48m以下と狭い道路でも軽自動車なら、路地や農道などもスムーズに走れ、対向車とのすれ違いもしやすくなっています。
地方では駐車スペースも確保しやすく、維持費も安いので、1人1台どころか2,3台所有する家も珍しくありません。
車庫証明がいらない
軽自動車だと車庫証明がいらない地域が多いことも要因でしょう。
登録車は国土交通省が母体となる各地域の陸運局が管理していますが、軽自動車は各自治体の登録になります。
自治体の判断によって車庫証明が不要となり、手続きが簡略化できるため、軽自動車普及の要因といえるでしょう。
軽自動車を買うことに抵抗がない
公共交通機関が充実しています。そのため、都会では車がなくても移動に不自由がないため、車は嗜好品です。
そのため、車を購入する人はお金に余裕がある事が多いので、そのような人がわざわざ軽自動車を選ぶことはないでしょう。
高級車の割合が多いのも都会ならではといえます。
なので、都会で軽自動車を購入するのに抵抗感がある人は少なくありません。
一方、地方ではほとんどが軽自動車なので、性別や収入関係なく、軽自動車に抵抗感がないのです。
まとめ
地方は軽自動車が多いのは事実です。
都会でも軽自動車はよく見るという意見はあります。一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の「軽三・四輪車県別保有台数と保有シェア(2022年3月時点)」によると東京都は21.5%です。
一方、最も多い高知県が55.6%となっています。
この数字から地方では軽自動車が多いという傾向は今後も続いていきそうです。
参考:軽三・四輪車県別保有台数と保有シェア(https://www.zenkeijikyo.or.jp/statistics/4ken-share-7891)