スバルの歴史
少しお年を召した方なら、スバルのかつての社名が、富士重工業株式会社だった事をよくご存じのことでしょう。
スバルの来歴は、1917年に設立された民営の飛行機研究所が起源です。
その後、軍需から非軍需産業への転換があり、スクーターやバスなどの輸送用機器開発や企業分割などを経て、戦後に本格的な車生産に乗り出すことになります。
もともと、戦闘機を作っていた会社ということもあり、日本のメーカーでも独自路線の技術を持っていることで有名です。
その独自の技術は、世界でもポルシェにしか採用されていない、横置きエンジンを開発したことでもよく知られます。
現在は、トヨタグループの傘下の会社ですが、その独自性は今もなお受け継がれています。
スバルの特徴
スバルの特徴といえば、前述したように、スバル独自の水平対向エンジンにあります。
これは世界でも、スバルとポルシェしか採用していないもので、大衆車に採用しているのはスバルだけです。
水平対向エンジンを簡単に説明すると、エンジンのピストンが水平方向に配置されているもので、主流の直列4気筒エンジンやV6エンジンより、回転バランスが良いという特徴を持ったエンジンです。
またエンジン自体の重心が低いため、車全体の重心を下げる効果があり、静かで振動が少ないという特徴があります。
しかも、ガソリンエンジンだけではなく、ディーゼルエンジンも開発しているのですから、まったく恐れ入る技術力です。
スバルが作る自動車の魅力
スバルの人気車といえば、レガシィもインプレッサを挙げることができます。
スバルは、昔からモータースポーツに力を注いでおり、特にラリーに至っては尽力を注いでいたといってもよいでしょう。
その結果、スバルの車は4WDに定評があるといわれるのも、こうした経緯があるからです。
日本の国土の半分は雪国ということもあって、その需要はかなり高く、今もなお売れ続けています。
デザイン性を見ると、少し物足りなさを感じる方もいらっしゃいますが、欧州車に近いフォルムで、車体が剛性感に富んでいるとの評価もあります。
車体の設計もしっかりしていることから、一貫して乗り続けるユーザーも多いのも事実です。
クオリティの高いスバル
いかがでしたか ? スバルの車には、生産台数こそ少ないものの、非常にクオリティの高い車を生産し続けているメーカーです。
一度乗ると、その安定した走行に魅せられ、「スバリスト」になる方も少なくないといいます。
前述した、水平対向エンジンを代表するように、かなりマニアックなカーメーカーですが、それだけ魅力あふれる車づくりをしています。
最近の日本車は、かなりマッシブな車が多くなってきている傾向にあります。
しかし、スバルの車づくりは、一貫性を貫き続けており、これがマニアの心をくすぐるものです。
これから、電気自動車の世界へと変化していくわけですが、スバルの車づくりにも期待したいものです。