
車を運転してからブレーキをうまく使えるようになれば一人前と聞いたことはないですか?
ブレーキのペダル操作で、運転の上手い下手がはっきり出るためです。
下手な人は加減速がギクシャクして安定感がありません。特にブレーキを踏んで減速するほうが、微妙な力加減が必要で、乗り心地に大きな影響を与えます。
信号待ちで停車する際、ブレーキを強く踏み込むことでガタっと衝撃を感じます。これは助手席の同乗者のほうがよくわかってもらえるでしょう。
同乗者から運転が上手いと思ってもらえる運転をするにはどうしたらいいのでしょうか。
ブレーキの衝撃や揺れを解消するには
ブレーキのコツは、スピードが出ている状態は多少強めに踏み込み、減速するにしたがって徐々に踏み込む力加減を弱めていくことです。
ブレーキはスピードが出ているときほど強い力が必要で、遅くなると力はいらなくなります。
しかし、運転に慣れていないとそのコツを理解できていないため、停車直前でも踏み込む力が強いままなので、揺れが発生するのです。
また、始めて運転する車も、ブレーキの効き具合が把握できていないので、揺れやすくなります。
走行中のブレーキは強めといっても、時速40キロ程度であれば、強く踏み込む必要はありません。踏み込む力を加減しつつ、時速10キロ以下になったら弱めていくと、衝撃はほぼない状態で停車できるでしょう。
運転姿勢を見直してみよう
ブレーキを一定の力加減で踏み込めないのは運転姿勢に問題があるかもしれません。
シートの位置が近すぎたり、遠すぎたりしても、力加減が難しくなるためです。
特にシートが近すぎると足が動かしにくくなるので、ブレーキコントロールが難しくなります。いざという時にブレーキを強く踏み込むことも難しくなるので見直しましょう。
正しい運転姿勢とは以下の通りです。
・シートに深く座り、腰と背中を背もたれにつけて隙間をあけない
・足はブレーキペダルを思いっきり踏み込んだとき、ひざが伸び切らず、少し余裕がある位置にシートを前後させる
・背中は背もたれにつけたまま両手でハンドル上部を握り、ひじに余裕ができる角度に背もたれをあわせる
・頭はヘッドレストの中心に高さをあわせるように調整する
運転の上手い下手とは、早く走ることではありません。
交通ルールに従ったうえで、周囲の流れにあわせた最適なスピード、同乗者が不快に感じない操作と加減速です。
運転が下手だと指摘されたら、日ごろの運転スタイルを見直してみましょう。