海沿いの塩害
日本は、世界有数の島国ということもあり、周囲の海に囲まれた風光明美な風土に恵まれた国です。
塩は人の生命維持に欠かせないもので、必要不可欠な栄養素の一つですが、一方で農作物による深刻な塩害が報告されているのも事実。
特に海沿いの地域では、慢性的に塩害に悩まされているということもあり、農作物だけでなく、洗濯物や家屋の老朽にも、塩が深くかかわっています。
最近では、いかに最低一台は所有している乗用車ですが、車は金属でできているもの。
こうした、塩害の被害に遭うことも少なくありません。
また、自分の住んでいるところが、海から離れているからと言って、塩害に合わないということはないのです。
台風時には塩分が付着する
日本は、周囲に海を囲まれており、いくつもの潮流があり、東側と西側では大きな温度差があるため、毎年のように台風の被害に悩まされてきました。
台風は暖かくなる季節に発生しやすく、日本では特に夏から秋にかけての台風が一番発生率が多いですよね。
こうした台風は、温められた空気と、冷たい空気との気圧差で発生するもので、日本では南側の暖かな海域で主に発生します。
台風は「雨台風」と呼ばれるほど、区域約によって雨雲を呼び込みます。
海で生まれる台風ですので、潮を巻き込んでいることも多く、陸側の地域にも塩を含んだ雨を降らせていることを、以外にご存じない方が多いようです。
早く洗車しないと塗装が痛む
台風の後に、次の日空っと晴れる事はよくありますよね。
これは「台風一過」と呼ばれるもので、超低気圧の台風が過ぎることで、高気圧になりやすく、天候がすぐに回復する事が多いからです。
塩を含んだ雨台風は、猛烈な勢いで周囲を振り込み、車のすき間に塩分をふくんだ水を吹き付けていきます。
このまま乾燥すれば、車に付着した塩はそのまま残り、頑固な汚れとなって塗装を痛めてしまったり、サビの原因ともなってしまいます。
台風の後に雨が降れば、塩分は流されますが、ほとんどの場合、そのまま天候が回復する事が多いものです。
そのため、台風の後には、早く洗車しないと、車を痛めてしまう原因ともなりかねないのです。
台風の怖さは塩害だけではないところ
台風は海風を巻き込んでくるため、深刻な塩害を招く恐れがある事は、ここまでにご紹介してきました。
しかし、台風は塩害だけではなく、二酸化硫黄や窒素酸化物などを含む酸性雨のほかにも、有害物質を付着させて飛来する黄砂も巻き込んでいます。
こうした有害物は、車に付着して乾燥すると、塗料が酸化する事により、ぽつぽつと穴の開いたシミのようなものができてしまいます。
したがって、台風到来後は、必ず車を洗車することを心がけましょう。
また、車体が乾いている時に、布なので拭いてしまえば、傷がつく原因ともなります。
したがって洗車の際には、必ず柔らかなスポンジで洗浄後に、きれいに拭きあげることを心がけましょう。