地方だと無施錠はよくあること
地方のコンビニでは、無施錠でエンジンをかけたまま置かれている車をよく見かけます。すぐ戻るから…という気持ちもわかりますが、海外ではありえない話。車上荒らしや盗難は無施錠の車のほうが多数発生しています。海外であれば、どうぞ持って行ってくださいと言わんばかりの行動です。日本は平和とはいえ盗難事件は発生しているので、車の所有者がしっかり管理しておく必要があります。
車の無施錠、アイドリングのまま放置してしまうのには、習慣が関係していました。地方や田舎に住んでいるお年寄りは、家の鍵も閉めないことがよくあります。そういった日ごろの習慣から、車でも同じように無施錠で出てしまうようです。若い方でもちょっとの間だけなら大丈夫だろうと開けたままにしてしまうという人がいます。ただ、このちょっとした行動が違反になってしまうかもしれません。運転免許取得時に説明されていたかもしれませんが、細かいところまで覚えていない方のために、調べてみました。
道路交通法で定められていること
道路交通法では、以下のように定められています。
五 車両等を離れるときは、その原動機を止め、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること。
五の二 自動車又は原動機付自転車を離れるときは、その車両の装置に応じ、その車両が他人に無断で運転されることがないようにするため必要な措置を講ずること。
引用:道路交通法 | e-Gov法令検索(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105)
「コンビニへ行くだけ」という一時的な停車でも、エンジンを切る、他人に運転されないようにすると記載があります。要するに車から離れるときはエンジンを切った状態で施錠していないと違反になる可能性があるということです。すぐ戻るからという軽い気持ちで、車をアイドリングしたまま無施錠で放置するのは避けたほうがいいでしょう。
鍵をかけておけば盗難被害も防げるので、慣れで忘れてしまうこともあるかと思いますが、少しずつ習慣にしていくことが大切です。
新しいモデルの車であれば、鍵を持った人が車から離れると自動的に鍵をかけてくれるオートロック機能がついていますので、車の乗り換えも検討してみるといいかもしれません。鍵を身に着けていれば何もしなくても鍵の開け閉めができるのでとても便利になります。
地域特有の条例がある
東京都では、アイドリングストップを義務付けています。
・運転者の義務
自動車等を駐車または停車するときは、エンジンを停止する。原動機付自転車も対象。
引用:アイドリング・ストップ 駐停車時は必ずエンジン停止|東京都(https://www.koho.metro.tokyo.lg.jp/2018/11/07.html)
東京都の条例には買い物した荷物を運ぶときも、休憩で停車しているときも、エンジンは切った状態にするというルールがありました。東京都以外のエリアでも各地域の条例があるかもしれませんので、お住いの地域ではどういったルールがあるのか確認しておくと安心です。県の公式ホームページなどをチェックしておきましょう。また普段から停車時のアイドリングや無施錠のまま車外に出ることはやめる習慣を付けていくようにしてください。