降雪時のワイパー
九州地方では、ほとんど積もることのない雪ですが、それでも北部地方では年に数回程度積雪を観測します。
日本は、世界的にも有数の豪雪地帯があることで知られています。
積雪量は世界でもトップクラスで、冬にはこうした雪目当てで、世界各国からウィンタースポーツファンが集まってくるほどです。
こうした雪の多い地域では、降雪時に車のワイパーを上げている風景をよく見かけます。
雪の少ない地域からお越しの方は、何やら不思議な光景に驚かれるようですが、雪国ではいたって普通の光景なんです。
しかし実際に、どんな理由でワイパーを上げているのか、あまり知らない方も多いようで、ほかの車が上げているから、自分も上げているといった方が多いといいます。
ワイパーを上げる理由
ワイパーを上げる理由としては、実はいくつかの理由があったんです。
ワイパーを上げるのには、大きく分けて次の三つの理由があります。
『凍結を防ぐため』
・ワイパーをそのままにしておくと、フロントガラスに張り付いてしまい、運転しにくくなってしまいます。
『ワイパーの保護目的』
・ワイパー張り付いて凍った時、無理に動かすとヒューズが切れたり、モーターの故障の原因となってしまいます。
また、無理に動かすと、ワイパーのゴムがちぎれてしまうこともあります。
『雪かきをし易くするため』
・ワイパーを上げておくと、積雪で積もった雪を、ブレードなどで取りやすくなります。
ワイパーを立てられない場合
場合によっては、車を駐車する際に、ワイパーを立てられないケースもあります。
どのようなケースかといえば、車が「コンシールドワイパー」仕様になっているタイプです。
コンシールドワイパーとは、ボンネットの下にワイパーが隠れているタイプで、外国車や国産車でも高級車に多くみられます。
このようなタイプの車は、ワイパーをどうやって立てるのかわかりませんよね。
しかし、問題はありません。
こうしたタイプの車は、押している時だけ動くワイパースイッチがあるからです。
ワイパーを立てたい時には、このスイッチを押して、ワイパーが立てられる位置までブレードを動かせばOK。
ただ、気をつけてほしいのは、ワイパーを立てたまま、間違って動作させないようにしましょう。
場合によっては、壊れてしまうからです。
まとめ
いかがでしたか ? 降雪対策として、ワイパーを立てるのには、いくつもの理由があったんですね。
雪の少ない地方では、こうした機会はあまりないかと思いますが、引っ越しなどでこうした雪の多い地域に住むこともあります。
冬場の対策としては、降雪以外にも、氷結や霜が降りることもありますので、前日にこのような対策を行っていれば、車をスムーズに動かすことができます。
フロントガラスの氷や雪を取り除く際に、よくお湯をかけるシーンがあります。
しかし、場合によってはフロントガラスの破損につながりますので、あまり熱いお湯はかけないようにしましょう。
ワイパーを立てるというのは、ちょっとしたひと手間ですが、冬場には有効な手段です。