
ファーストフードだけではない驚きのドライブスルー対応店舗
都会に住んでいた頃、ドライブスルーといえばハンバーガーショップや一部の大手コーヒーチェーン店だけのものというイメージでした。
しかし、地方では、驚くほど多様なジャンルのお店がドライブスルー設備があります。
例えば、風邪を引いたときに車から降りずに薬や日用品を受け取れる大手ドラッグストアのドライブスルーは非常に画期的だと感じました。
他にも、クリーニング店で大量の衣類を車窓から直接受け渡しできたり、銀行のATMすら車に乗ったまま操作できるドライブスルー対応のものがあったりします。
さらには、地元で愛されているたこ焼き屋さんやお弁当屋さんなど、個人経営の小さな飲食店までが道路沿いにドライブスルー専用の窓口を設けていることも少なくありません。
移動のすべてを自動車に依存している地方の人々が、いかに車から降りることを面倒に感じているか、そしてそのニーズに地域社会全体が応えようとしているかの表れであり、非常に合理的な進化だと感じます。
敷地面積の広さが生み出す長大な待機レーンと快適さ
地方のドライブスルーが都会と決定的に違うのは、その圧倒的な敷地の広さを生かした長大な待機レーンの存在です。
都会の店舗では敷地が狭いため、少しでもドライブスルーが混雑すると順番待ちの車が車道にはみ出し、周囲の交通渋滞を引き起こします。
しかし地方の店舗の場合、広大な駐車場の外周をぐるりと囲むように数十メートルにも及ぶドライブスルーレーンが確保されていることが多いのです。
休日のお昼時などで20台近くの車が並んだとしても、公道に一切影響を与えません。
また、注文用のマイクやメニューボードも、幹線道路の騒音から離れた奥まった場所に設置されているため、エンジン音や走行音に邪魔されることなく、店員さんと落ち着いてスムーズに会話できます。
ゆったりとしたスペースが確保されているおかげで、後ろの車を過剰に気にすることなく焦らずにメニューを選べるのは、土地に余裕がある地方ならではのメリットです。
休日のドライブスルー渋滞に見る地方民の車に対する執着
地方で生活していると、休日のお昼時などには、ファストフード店のドライブスルーレーンが信じられないほどの長蛇の列になっています。
ここで非常に興味深いのは、ドライブスルーが大混雑しているにもかかわらず、店内の客席や通常の駐車場はガラガラに空いているという不思議な現象です。
車を停めて歩いて店内のレジに向かえばすぐに注文できるのに、あえて長い車の列に並び続けているのが、面白いなと思います。
私自身も完全にその思考に染まってしまったのでよく理解できるのですが、一度車という快適なプライベート空間に入ってしまうと、わざわざドアを開けて外の暑さや寒さに身をさらし、店内まで歩いて並ぶという行為がおっくうになるんですよね。
地方の車社会を象徴する、とても象徴的で面白い光景です。
